親知らずは、抜歯すべき?
こんにちは。
生駒市登美ヶ丘駅の「有山おとなこども歯科」です。
「親知らずは抜いた方が、いいですか?」というのは、よく聞かれる質問です。
結論から言いますと、必ず抜歯しなければいけないということは、ありません。生え方によって違います。
むしろ、抜かなくても良い状態なら、抜かない方がいいのです。
それでは、どんな状態の親知らずなら、抜いたほうがいいのでしょうか?
親知らずは放置していると、腫れたり痛みが出たり、トラブルを起こしやすいイメージがあります。
それには理由があります。それは、親知らずが生えてくる時期。
親知らずを除いた28本の永久歯は、6歳~12歳くらいまでに生えかわります。
一方、親知らずが生えてくるのは、10代後半~20代にかけて。歯の生えかわりが親の関知しない時期に行われることから「親知らず」と呼ばれています。
4本の親知らずが全て生える人もいれば、1~3本生える人もいます。歯ぐきに埋まったまま生えてこない人もいます。
このように、全ての歯が生えそろったずいぶん後から生えてくる親知らず。生えるころになると、すでにスペースが残されていないケースが多いのです。
そのため、さまざまなトラブルにつながってしまうケースがあるのです。
まっすぐ生えてこれず、親知らずが前の歯を押すようにして生えていると、じわじわと前歯の方へ圧がかかり、歯並びが悪化したり出っ歯になったりする原因になることがあります。
また、親知らずが斜めに生えてきたり、半分埋まったままだったりすると、デコボコしたところに細菌のかたまりである歯垢が溜まりやすくなります。
歯ブラシも届きにくいため、歯みがき不足になりやすく、歯ぐきに炎症を起こしたり、むし歯が悪化して痛みや腫れを引き起こすリスクが高くなります。
こういったトラブルを引き起こす親知らずは、抜いたほうが良いでしょう。
真っすぐ生えていて、反対側に噛み合う歯がある。そんな親知らずは、残しておいたほうがよいでしょう。
むし歯や歯周病に侵されていない健康な歯であることも条件になります。
噛み合わせに参加している歯は1本でも多い方が、将来の歯の健康のためにもプラスになります。
ぜひ歯みがきを徹底して、大事にしてください。
抜いたほうがいいか、残しておくべきか、ご自身では判断が難しいと思います。親知らずが気になったら、歯科検診にお越しください。適切なお手入れの方法についても、アドバイスします。
わたしたちと一緒に、歯の健康を末永く守っていきましょう。
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